インナプロジェクトでは、
西アフリカ、ガーナ共和国でのニジェール難民やストリートチルドレンのサポートを行っています。

彼らは、ニジェールで起きている紛争や過激派イスラム軍の影響で住む場所を奪われ、
バスに三日間揺られガーナの首都アクラにたどり着きました。
元々はニジェールの砂漠に暮らす、トゥアレグ族という遊牧民でした。

ラクダのミルクを飲んで、日が昇ったら起き、沈んだら寝る。
自然と共に暮らしてきました。彼らにとっての仕事は、自然と共に生きることでした。

彼らが住む場所は紛争によってどんどん奪われています。
石油や金などの資源を求めて、外国人や武装集団が村を襲うのです。
故郷の村に戻った際に紛争に遭い、命を失った子もいます。
ナイジェリア、コートジボワール、ベナンに、
紛争から逃れた子どもたちが物乞いにくるということが何十年も続いています。

こうして、生きる場所がなくなった人たちがガーナに命からがら逃れてきて、物乞いをして生き延びているのです。公用語である英語も話せず、文字も書けない、まして手に職をもたず、故郷では「ただ毎日を生きる」暮らしをしていた砂漠の民の人達は、アクラでは、食べ物を手に入れるためにただ物乞いをするしか生きるすべをもちません。

子どもたちは家族が生きていくために、朝6時から深夜まで、週末など、
長いときはクラブやバーが営業を終える朝7時まで物乞いをします。
物乞いをしても、家に帰るお金がなく、外で寝てマラリアにかかってしまうこともあります。

また、子どもたちだけで物乞いをしているために、今年2022年だけで2回誘拐事件がありました。
ガーナでは、臓器売買や、いけにえのため、子どもが取引されることもあるのです。

そして2022年2月、子どもたちがマラリアや誘拐の心配なく安心して休むことができ、
また、この新しい社会で生きていく術を身につけるための学習の機会を提供するため、
シェルター「INNA HOUSE」をオープンしました。

学校に行きたくても一日中物乞いをしている彼らは、
そもそも「働いてお金を得る」という仕組みを知る機会すらなかったので、
このままでは大人になっても働くことはできませんし、
彼らの次の世代までも家族を支えるため物乞いをする状況になってしまいます。

INNA HOUSEでは、子どもたちが、公用語や算数を勉強できるようにしています。
また、子どもたちがシャワーを浴び、ご飯を食べ、ぐっすり眠ることができ、
彼らがまた子どもらしさと、将来への希望と夢を取り戻せる空間にしていきたいと思います。

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